Microsoft 機械翻訳版KBに英語を並べて表示
Microsoftの技術情報を見ていたら、見慣れないリンクが目に入りました。
やはり意味が分からなくて英語版を見る人が多いと言うことか……どれ。
並べて表示する機能は、Microsoft Translator という Microsoft のweb翻訳機能を使って実現されていて、原文と訳文を左右や上下に別のペインとして表示させてシンクロしてスクロールさせたり、一方を表示して他方を1文単位でポップアップ表示させたり、というような表示方法が選べます。
翻訳品質は、機械翻訳KBのものより格段によくなってます。
例えば、KB916247のタイトルが
- 英語版
- Windows Genuine Advantage does not validate a copy of Windows XP
- 機械翻訳KB
- 正規の優位を Windows は、Windows XP のコピーを検証しません
- Microsoft Translator
- Windows Genuine Advantage (正規 Windows 推奨プログラム) で Windows XP のコピーが検証されません。
記事中の一文が
- 英語版
- This section provides explanations and resolutions for WGA error messages.
- 機械翻訳KB
- ここでの WGA のエラー メッセージには説明と解像度を説明します。
- Microsoft Translator
- このセクションの説明と解決方法 WGA エラー メッセージを提供します。
KB555668のタイトルが
- 英語版
- How to change the resolution in Windows Media Center
- 機械翻訳KB
- Windows Media センター の解像度を変更する方法
- Microsoft Translator
- Windows Media Center での解像度を変更する方法
という具合で、文法的にはまだちょっとアレですが、意味は通りやすくなってますし、少なくとも「resolution」が「解決方法」なのか「解像度」なのか区別出来る程度にはかしこくなってます。
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コメント
昔々以前の職場。
仕事柄いろんなメーカーのUNIXマシンがたくさんある会社(マルチプラットホームにCADっぽいソフトを供給してる会社でした)で仕事してたとき、各マシンのmanコマンドで表示される日本語オンラインヘルプが割と各社別々の表現なのですが、並べてみると翻訳もとは
「同じ英文」らしいことに(まあ当たり前ですが)気づき、
各社別々に同じソースを日本語化するという微妙に無駄な努力
してんだなあとかほのぼの思ったりした覚えが。
もっとも当時は一つ一つ人が翻訳してたんだと思うけど。
今は機械翻訳を並べる時代…なのか。
ああ21世紀。
投稿: 森山昇一 | 2009/12/07 20:23
>森山さん
あ、主要な記事はちゃんと人の手で翻訳されてます。
それが間に合わない分について、とりあえず機械翻訳付けときましたという感じです。
意味不明な部分も多々あるので、結局原文を読むことになる場合も多いです。
> 各社別々に同じソースを日本語化するという微妙に無駄な努力
> してんだなあとかほのぼの思ったりした覚えが。
そういえば、Painterは昔はレトラセットとかメディアビジョンとか複数のところから日本語版が出てましたが、中身はどうだったんでしょうね。
投稿: りょー@管理人 | 2009/12/07 20:53
微妙に近いような遠い話。
googleが新しい日本語入力変換ソフトを配布中。
http://www.google.com/intl/ja/ime/
特徴としては変換候補のデータベースにネットを使ってること。
あと変換候補の順位もネットに左右されるので
いつも違う候補があったりして面白い。
もちろん、辞書のインポートもあるし、学習機能もあるので
充分、使えるっす。
投稿: coobard | 2009/12/08 15:28
>coobardさん
あれって、ネット上にひどい日本語が氾濫したら変換品質もひどいことになるのかな……そこでKDDI研の例の技術と組み合わせる、と。
そういえば最近のバージョンのATOKさんにもネット検索機能がありましたね。
投稿: りょー@管理人 | 2009/12/08 18:35