DoxygenにVB(まとめ直し)
前回だらだら書いてしまったので、使い方をここにまとめ直します。
Doxygen公式サイトの"Helper tools & scripts"からダウンロードできるVisual Basic用フィルタはawkスクリプトとpythonスクリプトの2種類あります。
[1]awk版フィルター
- sh.exe、tee.exe、awk.exeを用意します。フィルターのダウンロード場所に入手先へのリンクがあります。
- ダウンロードして解凍したファイル一式と、sh.exe、tee.exe、awk.exeを同じディレクトリに置きます。フルパスに空白が含まれないような位置であること。
- 処理対象のVBソースもフルパスに空白が含まれないような位置に置きます。
- DoxygenのFILE_PATTERNSに"*.bas"、"*.frm"、"*.cls"などを指定します。
- DoxygenのINPUT_FILTERにvbfilter.batを設定し、フィルタを置いたディレクトリのフルパスを引数とします。
- その他都合に合わせて設定し処理を実行します。
(2008/1/28追記)Doxygen用コメントの付け方は付属のREADMEの後半に書かれてます。
(2008/2/22追記)一応ここにコメントの付け方をまとめておきます。
- 最初の行は「'/**」、途中の行の先頭に「*」は付けず、最後の行は「'**/」とする。JavaDocスタイルと微妙に違うので注意。
- クラスファイルの(VB上のエディタで見た)先頭にクラスの説明コメントを書く。
- メンバへのコメントは宣言より前に書く。
- 1行コメントは「''」で始める。
- コメント内の識別子をdoxygenに認識させたい場合は、完全修飾名で書く。
- doxygenのコマンドは「@」で始める。
[2]Python版フィルター
- Python処理系を用意します。入手先は、Python公式サイト、日本Pythonユーザ会、ActiveStateなど好きなように。
- vbfilter.pyはどこに置いてもいいようです。
- DoxygenのFILE_PATTERNSに"*.bas"、"*.frm"、"*.cls"などを指定します。
- DoxygenのINPUT_FILTERにvbfilter.pyをフルパスで設定します。
- その他都合に合わせて設定し処理を実行します。
(2008/2/22追記)一応ここにコメントの付け方をまとめておきます。
- クラスのコメントは先頭を「'!」にする。
- クラス以外のコメントは先頭を「'*」にする。
なお、どちらのフィルターも、関数やサブルーチンの宣言部のみをdoxygenが処理可能な形式に整形し、中身を空にしてしまうようなので、ドキュメント生成には使えますが、解析用途には使えなさそうです……orz
(2008/1/28: 処理対象の拡張子について追記)
(2009/4/8追記) 別の記事にてPython版フィルターを多少改造したものを公開してます。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント