間違った言い伝えの生まれる過程
子供の頃に親に言われたことがある。
「秋口の蚊には気をつけなさい」
雌の蚊が血を吸った後に傷口に産卵していって、化膿することがあるというのだ。
子供の頃に聞いたものだから、何の疑いもなく信じていた。
が、最近職場の人に指摘されて、よく考えてみるとそれはおかしいだろうと気がついた。
蚊の産卵場所といえば水溜りである。
傷口はどう見ても適当な産卵場所とは思われない。
少し調べてみると、そもそも血を吸うのは産卵時期の雌だけということで、産卵時期には気を付けるという話では、血を吸う蚊にはもれなく気をつけなければならないわけで、期間限定している時点で既に間違いである。
しかし、言われた状況を思い返してみても、冗談で言ったようには思われない。
おそらく母も、疑いもせずそう思っているのだろう。
間違った知識を親から受け継ぎ、親の言うことに間違いはないとか、疑うなんてもってのほかとか、そういう雰囲気のままに確認することもなく、さらに子供にそれを伝え、代々繰り返していくうちに、いずれは由緒正しき言い伝え的なでもしかし何かおかしいのとかそういう感じのものが熟成されることもあるのだろう。
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コメント
蚊の皮膚産卵説は普通にホラーなんですけど。
投稿: 森山昇一 | 2007/08/23 18:25
ホラーというよりたぶん覚え間違いなのだと思います。
母は戦中生まれ世代なので、戦中や戦後の混乱期に不衛生な環境で負傷者の傷口に蝿が産卵して蛆が湧いたというような話を子供の頃に聞いたのではないかと思います。
それがいつしか記憶の組み替えが起こってこんな話になってしまったのでしょう。
投稿: りょー | 2007/08/24 14:07
あでも、今時は傷口に蛆はむしろ良いとか聞きますが…
虫さされにボウフラ!
…なんの効果もなさそう…
投稿: 森山昇一 | 2007/08/24 15:05