出世街道も大変らしい
私の母親ぐらいの年になると、友人で旦那様が有名企業の重役や社長まで上り詰めた方というのも幾らかはいらっしゃるわけで、そういうお宅の事情を聞くような機会もあるらしい。
A社ではその年昇格された重役の方々が、夫婦揃って会社の用意した高級車と手土産で順番に上役の挨拶回りをするとか、
しかも失礼の無いように予め先輩の重役夫妻に段取りを教えてもらうとか、
昔は挨拶回りの度に着物を新調しなければならなかったらしいとか、
上役の奥様に衣装のお下がりを頂いたら、いくら流行遅れでもうれしそうに喜ばないといけないとか。
B社の社長のお誕生日には他企業の社長から何万円もする花束が届くとか。
当然そういうのにはお返しも必要なわけで、とか。
母 「そこで貰ったものの値段を間違えてお返ししたりしたら、物の価値の分からん人や思うて低く見られて……」
私 「こ~の田舎侍が、ってぺしぺし叩かれて、松の廊下で逆ギレして切りかかったら殿中でござるって取り押さえられて切腹させられて」
母 「そうそう、それとか正しいこと教えて貰われへんかったりな」
私 「ミサのある日は黒い制服着なあかんのに、白い制服って教えられて自分だけ浮きまくったり、トゥシューズに画鋲入れられたりするわけやな」
父 「お前ら、映画とかそんなんの見すぎや!!」
いや、一般庶民でよかったと思いましたよ。
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